「果物日好」- 今までにないドライフルーツ。徳島の恵み、職人の手によって生まれ変わる

徳島県徳島市東船場町にある「果物日好」では、独自の製法と深い愛情を込めて、果物を全く新しい形で提供しています。ここでは、果物職人笠井さんが特に「苺」に注目し、その美味しさと栄養を余すところなく閉じ込めたドライフルーツを作り出しています。この記事では、笠井さんの手によって生まれ変わった苺のドライフルーツと、その製造過程に込められた情熱と技術を紐解きます。

苺のドライフルーツ – 無添加の約束

「果物日好」の看板商品である苺のドライフルーツは、砂糖やその他の添加物を一切加えずに製造されます。このこだわりが、果物の自然な甘さや風味を損なうことなく、まるで生の果物を食べているような味わいを実現しています。

収穫されたばかりの苺を使用し、独自の風乾燥法でゆっくりと乾燥させることで、果物本来の風味と栄養を最大限に保持しています。この製法により、生の苺に匹敵する鮮度と味わいを、ドライフルーツとして楽しむことができます。職人笠井さんは「本物の果物の味をそのままに、ドライフルーツに閉じ込めること」を最も大切にしています。

技術と情熱の融合

笠井さんのドライフルーツ製造には、単なる技術以上のものがあります。それは、苺という果物への深い理解と愛情です。収穫後3時間以内に加工場へと届けられる苺は、酸化する前に丁寧に手作業でカットされ、風乾燥させられます。この過程で、苺本来の旨味と香りが凝縮され、一口食べるとその豊かな味わいに驚かされます。

通常フルーツが私たちの手物とに届くには5日程度かかると言われています。しかし「果物日好」には3時間以内に届くのでまだフルーツの暖かみを感じられると言います。

これらの徹底した高い鮮度へのこだわりにより「酵素が壊れず、繊維分析に出せば生鮮小工品レベルです」と笠井さんは言います。

また、「果物日好」では、果物の水分量や繊維を考慮し、乾燥、温度、時間を微妙に調整する独自の段階乾燥製造技術を用いています。この技術により、各果物の特性に合わせて最適な乾燥状態を実現し、品質の高いドライフルーツを生み出しています。全ての工程は手作業で行われ、一つ一つの果物に最大限の注意が払われます。

これらの技術と情熱によりいつまでも香りが続きビタミンや旨みを感じるこれまでにないドライフルーツが誕生しました。

契約農家との信頼関係

「果物日好」の製品は、地元農家との密接な連携によって成り立っています。日々契約農家さんと収穫から納品を電話にてやりとりし、フルーツの鮮度を担保しています。契約農家さんが作るフルーツには、美味しさ甘味が強くほぼ無農薬というこだわりがありここでも笠井さんの「無添加、鮮度、味」へのこだわりを感じます。

創業のきっかけとなった農家への想い

笠井さんが「果物日好」を立ち上げた理由の一つに、地元の農家の困難を救いたいという強い思いがありました。農家さんは「良い品質のものを作っているにも関わらず、農家さんの給料や社会的地位が低い。向上させたいという気持ちが強かった」と笠井さんは言います。また食品ロスについても減らしたいという気持ちがあったと言います。

笠井さんは大手の農業組合が買い取る価格より高く買い取り、ドライフルーツという利点を活かして多少形の崩れたフルーツも買い取っています。（形が崩れても品質が変わることはない。）

実際、「果物日好」の契約農家はドライフルーツを初めて２トンから８トンへ生産量が４倍に増えたと言います。こうして「果物日好」のドライフルーツを通して農家さんの収入向上果物ロスの削減に大きく貢献している姿から農家さんへの強い想いを感じ取ることができました。

ドライフルーツを超えて – 「果物日好」未来への展望

笠井さんはドライフルーツを通じて、ただ美味しい製品を提供するだけでなく、社会に対してより大きな価値を提供できると考えています。

災害時の保存食としての可能性

ドライフルーツは災害時の保存食としても有効であると見ています。一般的に保存食は味や栄養価が犠牲になりがちですが、「果物日好」のドライフルーツはその常識を覆します。その美味しさと栄養価により、非常時でも健康を維持してくれます。

子供たちへの健康的な食文化の普及

現代の食品業界では添加物が溢れており、特に若い世代にとって健康的な食品を選ぶことが一層重要になっています。「果物日好」の製品は、自然の味をそのままに、子供たちにとって安全で美味しい選択肢を提供します。

ペットの健康を考慮した製品開発

ペットの健康に対する関心も高まっており、特にアレルギーを持つペットや高齢のペットに適した食品の需要が増えています。笠井さんは、ペットも家族の一員として、安全で健康的な食品を享受すべきだと考えており、この分野での製品開発にも力を入れていきたいとしています。

日本のドライフルーツ市場への新たな提案

笠井さんは、多くのドライフルーツが添加物で満たされている現状に危機感を持っています。「果物日好」の製品を通じて、ドライフルーツが持つ本来の美味しさと健康価値を再評価させ、消費者に真のフルーツの味を提供したいと考えています。

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